金融のことがわかってないわけはないと思うけど・・・亀井静香・・・金融に混乱をきたしかねないことを言い出した。
「返済猶予法案」中小企業向けの融資返済を先延ばしにするという法律を作ろうとしているらしい。
私は、大反対!
これは、契約の基本的な考え方を覆すものではないでしょうか。
契約というのは、その条件が詳細に決められ、合意の下に交わしているもので、双方の合意がなければ成立しません。当然のことです。
融資契約では返済に問題が生じた場合、本来は全額返済ですが、それでも返済の意思がある場合は、 双方話し合いの上で約定変更をするのが一般的です。
法律でその返済を猶予させるということは、そもそも融資契約の前提が覆されます。
金融システムに大きな波紋を投げかけ、混乱をきたします。
それもこの未曾有の不況と言われているなかでの法制化というのは、中小企業救済が多少できても、金融機関が立ち行かなくなり、金融不安が拡大します。
すでに金融機関の株価も下落しました。
経済システムまでもが影響を受けることになります。
返済猶予は、法律で返済を猶予させるのではなく、返済が不能になった中小企業を支える、たとえば緊急資金援助(金利0の融資など)といったセーフティーネットを設けるといった対策を行うべきと考えます。
この対策は、政府のお金を使わずして、民間企業にセーフティーネット代わりをさせ、負担を強いるものはないでしょうか。(まだ詳しい内容がわかっていませんが・・・)
すでに施行された貸金業規制法では、今まで返済できていた人が、借入れの上限設定によって、資金繰りが厳しくなってきています。
特に中小企業の事業主は、すでに事業性資金として貸金業からの借入れを行っている人が多く、現時点で立ち行かなくなってしまっている人が多数出てきていると聞きます。
それなのに、今から支払いを猶予させるという、根本的な改善もできず、金融システムに与える影響も大きい法律を作って、何がしたいのか・・・全くわかりません。
支払いを猶予するのではなく、支払いを続けられる道を探すべき時と思っています。
弱者救済・・・とはいっても、最良の方法を選んで欲しいものです。