今日はいつもより早く家に帰って来れたので、ゆっくりテレビでも見ようと・・・テレビをつけたら、BSでアラン・ドロンの「太陽がいっぱい」をやっていたので、ものすごく久しぶりに見ました。
まずは、単純な感想として・・・
アラン・ドロンのハンサムさに参りました(^_-)-☆
そして、マルジュ役のマリー・ラフォレの気品と美しさがまぶしかった・・・。
このお話、悲しい物語だよね~。
アラン・ドロンのかっこ良さと、役柄のお家柄の低さがあまりにも対照的で、理不尽さと、普遍的なものが交錯している様が、リアルに伝わってきます。
自分を頭のいい、機転のきくやつと思っているところが浅はかで、それがすべての始まりで、終わりです。
辻褄合わせているつもりが・・・ね。
最後のシーンで、「一番高い酒」を頼むトム・・・。「今までで最高だ・・・。太陽がいっぱい・・・」まぶしそうなまなざしで、満足げにデッキチェアにくつろぐ。
キラキラと輝く地中海と太陽・・・そこで一瞬のくつろぎを見せるトムの心の貧しさに、やりきれない悲しさを覚えました。
映像の美しさと、物語の展開、そこはかとなく感じさせる登場人物の感情・・・、往年のフランス映画はそんな魅力にあふれていて、何度見てもひきつけられます。
最近は、ちっともフランス映画を劇場に観に行くようなことがなくなってしまったけど、70年代までは良質な作品をあちらこちらで上映していた気がします。
「男と女」「あの胸にもう一度」「シェルブールの雨傘」が私のベストスリーかなぁ。
ちょっと年代飛ぶけど「ルシアンの青春」も良かったなぁ。
ルネ・クレマン、ルイ・マル・・・好きな監督です。