日曜日まで国立博物館で開催されていた、阿修羅展・・・ぎりぎり土曜日に行ってきました。
ダンナが外出の予定が終わってから、先に行って並んでくれたので、待ち時間はほとんどなしで入れてラッキーでした。朝は混んでいて、120分待ちだったらしいのですが、昼ごろは比較的すいていて、60分待ち程度だったみたいです。
黒木瞳のイヤホンガイド、もったいないからいらない、と思ったが、楽しむためには必須とダンナから強制的に装着され、入場。
阿修羅さまにお会いする前に、水晶の勾玉や細工をほどこしたお宝を拝見し、八部衆と十大弟子にお目にかかりました。
八部衆は、ヒンドゥの神様が仏教伝来と共に日本に伝わり、インドとは少し味付けが変わった姿で、凛々しく素敵なたたずまい。
十代弟子は、修行の苦悩、やつれが見える感じもして、拝見しているとややつらい感じ・・・。でも心の穏やかさが内側から表ににじみ出てきているような、落ち着いたお姿でした。
いよいよ阿修羅さま~。
まずは遠くから眺め(仏像は、お目にかかるというらしい)てみました。
阿修羅さまの周りには低い柵がめぐらされているのですが、その回りを魔法陣のように人の塊が止まりそうになりながら、おしくらまんじゅうしながら・・・ぐるぐると回っています。
まるで、戦いの神様阿修羅が、人間の戦いを微笑みながら見おろしているようでした。
戦いの神様なのに、悟りを開いたような、優しい表情。ヒンドゥの神様として描かれる、こわーいアスラとは違ったお姿に不思議な印象を受けました。
「仏陀の説教に思わず聞き入ってしまい、このようなお姿になったとか・・・」と黒木瞳は解説していました。
偶然、このところタントラ哲学と曼荼羅についての本を読んでいたので、インドで生まれた仏教が各地に広がり、そしてインドでは衰退していったことや仏教美術の変遷などをかじっていたので、その時代の大きなうねりを自分の目で見ることができました。
阿修羅像は、搬送するとき、魂を抜いてお運びするんだとか・・・。
到着するとまた魂を戻すそうです。
ニュースでは、展覧会終了の日曜日の夜魂を抜く儀式を行ったらしいですよ。次なる地は、福岡で展覧会が行われるそうですね。
帰りに、隣で行われていた縄文、弥生時代などの土器や土偶が並ぶ展示会にも行きましたが結構面白かった。
久しぶりに国立博物館に行ったけど、一日たっぷり楽しめるワンダーランドだったので、また遊びに行きたい!