ハワイのBig islandに同名の黒砂海岸があって、今はもう溶岩でその海岸は消失してしまった。
私は先日のハワイ旅行でついにあのKALAPANAに行けるものと思っていたんだけど、そう確かに90年代の噴火で溶岩に埋め尽くされてしまったのだった・・・。すっかりそんなことを忘れていて、地図を探してしまった。
なぜそんな黒砂海岸にこだわるのかと言うと、この
カラパナという名前のバンドは今から約30年前に日本に初来日・・・サーフミュージックのビッグスターバンドだった。
私もロングヘアーにレインボーがプリントされたタンクトップを着て、水色のモンキーヒップパンツを履いて、新宿厚生年金会館の前の方ででヒューヒュー言っていた(笑)
しかし、来日したのは秋だったか、冬だったか・・・サーフロックのスター来日にしては、ちょっと調子ハズレな時期だった。
申し訳程度にヤシの木をあしらった、ちょっとだけハワイなステージに立っていたメンバーを見て、みんな大興奮の渦でした。バックには、サーフムービーが時々映し出されて、それはもう時期ハズレの夏がやってきた・・・熱いライブは忘れられません。
彼らの中には日系ハワイ人もいて、本土のバンドよりももっと私達に身近な存在であったこともあるし、何よりも波乗りと直結していたので、男子達はみんな自分もカラパナの一員みたいな気がしていたんだろうと思う。
今年10月にハワイに行った時、
ボーダーズでCDを物色中にKALAPANAのメンバーDJ.プラットがリマスターを手がけた、ベスト盤を見つけて思わず買ってしまった。
それをやっと今聞いているわけですが、ベスト盤を聞くにつけ、in concertというタイトルのライブ盤がめちゃくちゃ聞きたくなって、でも持っているのはレコードなわけで・・・おもわずアマゾンでポチッとしてしまいました(笑)
このin concertはグアムと日本でのライブ音源で構成されていて、そこに自分もいる、その現実感が味わえるのです。昔を懐かしむ、それもあるけど、やっぱり自分の原点を思い出させてくれる音楽の一つでもあります。
メンバーで今は亡き
Macky Fearyが大好きで、彼が脱退してからのカラパナにはほぼ興味なく、バンド自体も元気がなくなって行ったように思う。
私はどちらかというと、こぶしをいれて歌うMalani Bilewがあまり好きではなく、Macky Fearyの優しい声のメロウなボーカルが好きだったので、Malaniの歌う曲はわざわざ飛ばして聞いていたくらいだ・・・。
それがマッキーがいなくなり、マラニ中心のバンドになったら、ちっともいい感じじゃない・・・。そうやって離れていった。何よりもルックスが全然違う!!!
マッキーはものすごく素敵なナイスガイ。マラニは素朴なロコって言う感じで、ほとんどの女子はマッキーファンだったに違いないのだ!(爆)
<写真の一番左がマッキー、となりがマラニ>
ところが、今から8年前の夏だったろうか、マッキーが復活したKALAPANAがよみうりランドでライブをやるという話を聞き、あわててチケットを買い、バドをアイスボックスに入れて観に行った。
麻薬中毒から立ち直ったというマッキーは、年をとったこともあって、昔の輝き、イケメンな雰囲気はちょっと消えていて、オヤジさんになっていたけど、笑顔は変わらない、ああ・・・素敵・・・声がなによりジェントル・・・♪
昔に比べてマラニのこぶしも気にならなくなり(私も大人になったものだ)、カラパナのオリジナルメンバーのライブを楽しんだ。帰るときには、なんだか積年の恨みをはらしたような(大げさすぎるか・・・)ものすごい満足感を覚えた。
しかし、翌年1999年(だったと記憶)マッキーが自殺したという知らせが届く・・・(涙)
麻薬中毒から立ち直ったものの、なかなか精神的な安定が難しく、自らの命を絶ってしまった。それから、ハワイに行くときにはぜひ彼のお墓参りをしたいと思いつつ、なかなか実現していない。今回のハワイ旅行でも検討はしたのだが、結局時間がなくて、場所探しもままならず、実現していない。けれども、いつかは必ず訪れて、心に灯してくれた温かい歌声のお礼をしたいと思っている。きっとものすごく優しくて、壊れやすかったんだろうな・・・そんな気がしてならない。
合わせて、もう一つお墓参りをしなくちゃいけないアーティストがいる。
IZだ。
マカハサンズから独立して素敵な歌声で、ハワイの名曲をたくさん歌ってくれた。太りすぎて心臓病で亡くなってしまったんだけど、今でもハワイに行くと必ず空港やショッピングセンター、レストラン、ラジオでIZの歌がかかっている。
IZの話はまた別の機会に・・・。
そして、ちょうど今、セシリオ&カポノが28年ぶりに日本で二人揃ってライブツアー展開中。見に行きたいんだけど、ちょっとスケジュールが合わずにあきらめました・・・。